その他の参考事項
シリコン整流器を使用する場合の注意

 AC100V電源回路にシリコン整流器を使用する場合、トランジェントによる異常電圧を防止するため次の回路が適当です。左図は標準回路例です。

 Rs,Rsd : 10KΩ
 Cs,Csd : 0.01〜0.05μF 400WV
 火花消去回路 : 0.5〜5μF
●ホールド回路について
 使用によっては角回転運動させた後もその回転位置を保持させたまま、長時間使用する場合があります。この場合通常では通電率の大きな物、たとえば100%定格のものを使用することになります。右図の回路例のような自己スイッチSWをロータリーソレノイドに使用すれば小型のソレノイドを用いることが出来ます。たとえば10%または20%通電率のロータリーソレノイドを使用する場合、スイッチSW動作後、ロータリーソレノイドに流れる電流を100%定格になるようにRを選定します。通電初期は10%または20%定格のトルクで動作し、通電終期には100%定格のトルクで回転位置を保持します。下表はこの場合に使用する抵抗器Rの値と電力容量を表示しています。
●DC24Vの場合 ●AC100V全波整流またはDC90Vの場合
型 式 10%のソレノイド 20%のソレノイド
 抵抗値
 (Ω)
電力容量
  (W)
 抵抗値
 (Ω)
電力容量
  (W)
50型 26 25 35 15
60型 16 25 16 15
75型 13 40 13 25
100型 3.5 90 50
※抵抗器の電力容量
 15Wの場合、抵抗器の温度上昇、約100〜150℃
 15W以上の場合、抵抗器の温度上昇 約150〜200℃
※火花消去用のコンデンサーは電解コンデンサーを使用しないでください。
※耐圧は使用電圧の約5倍以上のMP、またはオイルコンデンサーを使用してください。
型 式 10%のソレノイド 20%のソレノイド
 抵抗値
 (Ω)
電力容量
  (W)
 抵抗値
 (Ω)
電力容量
  (W)
50型 325 25 370 15
60型 190 40 200 25
75型 180 40 190 30
100型 100 70 110 50
※抵抗器の電力容量
 15Wの場合、抵抗器の温度上昇、約100〜150℃
 15W以上の場合、抵抗器の温度上昇 約150〜200℃
※火花消去用のコンデンサーは電解コンデンサーを使用しないでください。
※耐圧は使用電圧の約5倍以上のMP、またはオイルコンデンサーを使用してください。